基礎杭、鋼管杭工法
ダウンザホールハンマー工法
ダウンザホールハンマー工法は、主に岩盤や硬質地盤を空気を送り込んで打撃しながら掘削する工法です。
超硬ビットを先端に取り付けたダウンザホールハンマーに鋼管をかぶせ、エアーコンプレッサーで駆動させたハンマーで岩盤や転石等を破砕しながら鋼管を貫入させます。
拡底型のハンマーを使うことで、削孔と貫入を同時にこなすことが可能で、孔壁の崩壊がないため、施工性が良く、短工期で仕上がります。
ダウンザホールハンマー工法の概要
BHタイプ | クレーンタイプ | 建柱車タイプ | |
適用地盤 | 岩盤、硬質地盤 | ||
最大改良長 | 3ⅿ (Φ508~Φ914.4mm) | 3ⅿ (Φ508Φ914.4mm) | 10ⅿ(Φ508) |
その他 | BH0.45 傾斜地でも施工可能。 ロッド接続により延長可能。 BH0.70 フロント軌跡制御システムにより一本の操作レバーで、 アーム先端を垂直·水平に移動可。 | 25tラフタークレーン 広い作業半径が取れる。 ロッド接続により延長可能。 | 建柱車 狭小地での施工が可能。 ロッド接続により延長可能 |
作業車両 | 大型セルフ+BH0.45 大型トラック+ハンマー 大型トラック+コンプレッサー 中型道具車 25tラフター(状況により50t以上が必要な場合がある) | 大型トラック+ハンマー 大型トラック+コンプレッサー 中型道具車 25tラフター | 4tトラック+ハンマー 4tトラック+コンプレッサー 2tまたは4t道具車 建柱車 |
ダウンザホールハンマー工法のメリット
メリット
- Φ508/Φ609.6/Φ812.8/Φ914.4の鋼管サイズに対応
- 現場の広さや環境に応じて、施工機を選択可能
- あらゆる岩盤に対して削孔可能で施工能率が良い
- 鋼管はそのままでハンマーのみ引き上げることが可能
回転圧入鋼管杭工法
回転圧入鋼管杭工法とは、杭の先端に螺旋状の羽根を取り付け、回転圧入による貫入を行うことで、無排工で施工ができる鋼管杭工法です。
地盤と鋼管の複合作用により支持力を増加させ、沈下の防止を目的としており、住宅基礎等で、支持層が深い場合や傾斜が見られる際に特に適切な工法です。
比較的低振動で騒音も少なめで、地盤条件の制約が少なく、土質の制約を受けない、施工機械も比較的小型の物での施工が可能といった特長があり、一般住宅の補強工事にも適合性の高い工法といえます。
健基興業ではそれぞれのタイプが異なる、ストレート型、拡底翼型を利用しており、状況に応じたサポートを提供することが可能です。
回転圧入鋼管杭工法の適用範囲
適応土質 | 砂/砂礫地盤:N値15以上(動労橋示方書に準拠する場合N値30以上) 粘性土地盤:N値20以上 | |
施工範囲 | 杭径 Φ89.1mm~139.8mm | |
支持層への根入れ | 原則として杭径以上 | |
鋼管材質 | 一般部 | STK400、STK490、SKK400、SKK490を標準 |
先端部 | STK400、STK490、SKK400、SKK490、SCW480を標準 | |
羽根径比(羽根径/杭径) | 杭径2.0倍、2.5倍を標準(但し道路橋本体構造以外に用いる場合は2.5倍) | |
羽根材質 | SS400、SM490A、SCW480を標準 | |
杭長 | 杭径の130倍程度以下 | |
斜杭 | 傾斜10°程度以下 |
回転圧入鋼管杭工法のメリット
メリット
- 地震などによる液状化の影響を受けにくい
- 騒音や振動が少ない
- 掘削排泥が発生しない
- 工期が短く、1~2日程度で工事が終わる
- 土質の影響を受けず固化不良の心配がない
- 簡単に完全撤去可能
大口径鋼管回転圧入工法(鞘管中掘工法)
大口径鋼管回転圧入工法は、油圧モーターを装着したバックホーやクレーンにて、掘削、回転圧入を1台で行うことができる工法です。
鋼管の回転圧入と中掘りを繰り返すため、孔壁の崩壊を防ぎます。
鋼管の径はΦ609.6mm~Φ1,016.0mmとし、3.0m/本を溶接でつなぎ回転圧入を繰り返します。
短工期·省スペース·低コストで、多彩な管径に対応しています。
大口径鋼管回転圧入工法の適用範囲
適応土質 | 軟弱地盤から硬質地盤まで幅広い土質に適応可能 支持層が深い場合でも対応 |
対応基礎形状 | 柱状基礎、ベタ基礎、独立基礎など、多様な基礎形状に対応。 |
適応建物 | 高層ビル、商業施設、工場、橋梁などの大型構造物に適応 |
対応杭長 | 長尺の鋼管杭にも対応可能 施工深度は、地盤の条件や設計に応じて調整が可能 |
大口径鋼管回転圧入工法のメリット
メリット
- 輸送コスト が低く、組み立てや展開作業が不要
- 省スペース・短工期での施工が可能
- 孔壁の崩壊が起きにくい